ひとりひとりがより良く生きるために、わたしたちができること。 きのこグループ

認知症専門病院、老人保健施設、グループホーム…きのこグループ公式サイト

きのこエスポアール病院

認知症の専門医療機関として、きのこエスポアール病院が40年近く行ってきた治療法や取り組み、希望的な歩みについて紹介します。

THREE POINTS 認知症治療の3つのポイント

身近な人に認知症の症状が出てしまったら・・・。

POINTS01

正しい知識

POINTS02

適切な診断

POINTS03

ご家族の理解

ご家族に認知症の症状が出てしまった場合、まずは正しい知識をもち、適切な診断をすることが大切です。認知症には、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症のほか、不安や心配といった問題が隠れている可能性があります。きのこエスポアール病院では検査、診察を行いながら、必要に応じてCTスキャナでの精密検査を受けていただくこともできます。CT検査では、脳出血・脳梗塞・脳腫瘍から、胸部疾患、腹部臓器疾患にいたるまで、全身の診断を行います。また、きのこグループでは、40年近くにわたる認知症治療の経験とノウハウをより多くの方に知ってもらうために、これまで数多くのDVDや書籍を出版してきました。患者さんやご家族、周囲の方々が認知症について理解していただくためにもご活用いただければ幸いです(詳しくは「書籍・メディア情報」のページをご覧ください)。気になることがありましたら、来院のうえ、ご相談ください。

きのこエスポアール病院の取り組み

ACTIONS きのこエスポアール病院の取り組み

一人ひとりの生活を大切にするユニットケアとは?

ユニットケア

治療の場から生活の場へ

ユニットケアとは病棟などを細かく区切り、入所者とスタッフが10 人程度の小単位で生活する介護スタイルのことです。きのこ老人保健施設の武田和典副施設長が考案しました。きのこエスポアール病院では、3病棟の約180床を14のユニットで構成し、お年寄り12人の1ユニットに、看護師とケアスタッフら5人を配置。病棟を「治療の場」から「生活の場」へと切り替え、お年寄り一人ひとりを中心にしたケアを行っています。

生活の場

認知症の人も安らかな生活を送る権利があります

ゆったりしたソファやシステムキッチン、テーブル。入院病棟は病室というよりも、ほのぼのとした家庭の雰囲気が漂っています。テレビや畳、冷蔵庫などを置いているほか、食器類もプラスチック製を使わず、割れ物を使用するなど、お年寄りがそれまで送ってきた生活に近い環境づくりを行っています。認知症の人も普通の人と何ら変わることなく、人として健全で安らかな暮らしを営む権利を有しているということをまず念頭に置くこと。それが介護の基本だと私たちは考えています。

ひとりの人間として

認知症の人の人間性に応じたケアが大切です

施設に入居されている方も病院で過ごされている方も本当は自宅に帰ることを願っています。ユニットケアは、単に施設を仕切るのではなく、そうした人々に第2の住まいとして穏やかに生活してもらうという考えが根底にあります。認知症は接し方次第で良くも悪くもなります。認知症になった人の病気の面だけ診るのではなく、人間性に応じた付き合いを深めていけば、抱えている問題が解決できることがあると私たちは考えています。

コミュニーション

スタッフはお年寄りの家族

お年寄りの生活をゆったりした家庭風にするため、当院ではスタッフのありかたにも取り組んでいます。看護師やケアワーカーは制服を着用しないで、エプロン、Tシャツといった私服で勤務し、お年寄りの“家族”として過ごします。休憩時間も控え室ではなく、できるだけユニット内で過ごすようにしています。スタッフがいつもお年寄りのそばにいること、落ち着いた暮らしができることから、行動障害(徘徊)が減ったり、精神症状(興奮)が軽減したりする人も少なくありません。

INTRODUCE 名誉院長紹介

総合的で生活を大切にした認知症ケアのために、希望をもって取り組んでいます。

佐々木 健

佐々木 健 きのこグループ 代表

  • 医療法人社団きのこ会 理事長
  • 社会福祉法人新生寿会 理事長
  • きのこエスポアール病院 名誉院長

私はきのこエスポアール病院開設時から、認知症高齢者への臨床医療を追求してきました。試行錯誤の結果、少しずつ理想に近づいています。私たちは「認知症とは神秘的な希望(エスポアール)である」という考えのもと、謙虚な気持ちでお年寄りならびにご家族の方に接するよう心がけています。この病院に入院して本当によかったと言われることが私たちスタッフの喜びと誇りになるよう努力し、今以上に総合的で生活を大切にした認知症ケアを実践していくつもりです。私たちの活動が、ひとりでも多くの方のお役に立ちますように。

略歴

昭和49年3月 鹿児島大学医学部卒業
昭和49年4月 岡山大学医学部 精神神経科教室人局
昭和49年6月 医師免許取得
昭和49年6月 岡山大学附属病院 研修医(神経精神科)
昭和51年4月 岡山大学附属病院 医員(神経精神科)
昭和54年1月 財団法人 仁和会 笠岡病院(神経精神科)
昭和55年11月 きのこ診療所 開業(神経精神科)
昭和55年12月 学位取得(医学博士 岡山大学)
昭和56年5月 社会福祉法人 新生寿会 理事
昭和59年5月 医療法人社団きのこ会 きのこエスポアール病院長
昭和62年3月 社会福祉法人 新生寿会 理事長

所属学会

日本精神神経学会
日本神経病理学会
日本老年学会
日本老年精神医学会 専門医、指導医

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