hiroki nakamura 中村裕紀

品川区立地域密着型多機能ホーム 小山倶楽部 介護福祉士

利用者さんの奥さんが「私も入れてよ」といっています

「外出しませんか」と利用者さんに聞くと、「ここにしない?」「あそこもいいわね」と盛り上がります。和気あいあいとしていて、親戚の家にいるみたいですね。

”地域のよろずや”として何でも引き受けます

小山倶楽部は、品川区の閑静な住宅地にある地域密着型の小規模多機能ホームです。利用者さんは決められた範囲内のご近所さん。認知症の方々に地域で寄り添っているのが特徴で、「転んじゃったから起こしにきて」といったSOSにも対応しています。“介護の何でも屋”のような人情味と懐の広さが自分には合っていると思います。
自由で開かれた職場の雰囲気や、利用者さんとの距離の近さ、親身に向き合っているスタッフが多いところも気に入っています。

”地域のよろずや”として何でも引き受けます

曇りのない目で認知症の方に接する

介護の仕事でやりがいを感じるのは、ご家族も知らない利用者さんの一面を引き出せた時ですね。ある男性の方が、あまり水分を取らなかったんです。ところがある日、瓶のコーラを渡したら、慣れた手つきで一気飲みしたんです。もともと飲料会社で貿易の仕事をしていたそうで、ご家族も「あなた、そんなことできるの?」と驚かれました。認知症だから軽いコップでと気を使っているうちに埋もれてしまった「利用者さんができること、得意なこと、これまでやってきたこと」があるんだなと実感。そういったことを発見して引き出してあげられれば、もっと活き活きと暮らせると思うんです。

介護に大切なのは、偏見のない自由な視点かもしれません。認知症だからと決めつけないで、ひとりの人間として尊重し続けることや、目上の方にふさわしい関わり方が必要なのではないかと思います。小山倶楽部で働きながら、自分の中にある自由な考え方や、分け隔てなく人と接したい性分が、実は介護に合っているかもしれないと気づきました。

曇りのない目で認知症の方に接する

中村裕紀さんの
1日のスケジュール

9:00
・出勤
・スタッフと話し合って前日の申し送りなどの情報を交換
・お昼ご飯を考える
・訪問や通いの送迎
・ホームに残る時は利用者さんの健康状態のチェック
・ご飯づくり
など
12:00
・お昼ごはん
・利用者さんの介助
・13:00まではテレビを見ながらゆっくりと団らんの時間を持つ
13:00
・午後はレクリエーションや縫物など
・合間に入浴介助、連絡ノートの記述など
15:00
・おやつ
・夕食の相談
・合間に排泄や入浴の介助
18:00
終業

利用者さんひとりひとりに連絡ノートがあります。その日にあったことなどを記録してますが、利用者さんをご家族につなぐ交換日記のようなもの。ご家族とも連携できるいいシステムです。

Rewarding きのこグループで働くやりがい

新しいことにチャレンジできる職場

たくさんの人と新しい発見をしていく自分であってほしい。きのこグループで働きながら願うことです。レクリエーショの時間はおやつを食べるとか、散歩にいくとか、だいたいやることは同じです。そんななかで、水着を着たことがないような利用者さんとプールに行くとか、何か新しいことを提案していきたい。最初から無理と諦めることなく、チャレンジできる職場です。

利用者さんを中心に動いているので、1日として同じ日はなく、飽きないです。臨機応変に対応して体を動かしていると、誰かの役に立っているという達成感が得られます。

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