Initiatives きのこグループの取り組み
Network 認知症の人とその家族を支える社会の実現に向けて
きのこグループは岡山県と東京都において、認知症の人とその家族を支える社会を実現するための施設と事業所を展開しています。1984年に日本初の認知症専門医療機関「きのこエスポアール病院」を開設して以来、多くの認知症の人たちと向き合い、認知症医療と介護の理想のために従事してきました。1995年のスウェーデン訪問を機に、現地で取り入れられていた「グループホーム」を導入。ユニットケアという少人数での介護体制を取り入れ、一人ひとりの利用者の「その人らしさ」を尊重する介護に取り組んでいます。
人はそれぞれ、固有の歴史や趣味、嗜好、価値観などを持っています。私たちは認知症の人のそういった個性を奪うことなく、症状やニーズに合わせた「パーソンセンタード（その人を中心とした）ケア」を行っています。認知症の人の人生や暮らしを、できるだけ幸せで、豊かにする「人生の質を高めるケア」を目標に、認知症の人が共生できる社会のために貢献していきます。
action きのこグループで活躍する人材
Action パーソンセンタードケアを理念とする
きのこグループで活躍する人、求められる人材とは？
きのこグループは、認知症の方一人ひとりに寄り添う「個別ケア」を行っています。利用者の方々は小人数のユニットで、温かい雰囲気の中で暮らしています。お年寄りが好きで、愛情深い人にぴったりの職場です。介護において利用者さんとの対話、スタッフ同士の対話はとても重要です。コミュニケーションは言葉だけではありません。話すことが困難な患者さんの小さい訴えを汲み取ってあげ、側にいて寄り添うことでお年寄りが安心する。それも大切な介護の形です。
利用者さん中心のケアを行うため、介護士の自由度が高く多くのことが委ねられているのがきのこグループの特徴のひとつです。利用者さんに外出の提案をするなど、自ら考え行動を起こせる人、自由が好きな人が生き生きと仕事をしています。また、認知症の方の特徴に記憶障害があります。そういった方と接する上で、ケアスタッフが精神的負担を負うこともあるでしょう。それでも前向きに取り組む姿勢をきのこグループは評価しますし、働きながら精神的タフさを身に着ける人に成長してほしいと願っています。
