What kind of work? どんな仕事
その人がその人らしく生きる為の身体機能維持、改善をサポート
作業療法士は、リハビリテーションに関わる専門職で、OT(Occupational Therapist)と呼ばれることもあります。身体の機能に障害を抱えている人に対し、その人らしい生き方ができるよう、身体機能を維持または改善するための指導を行うのが主な仕事です。
身体機能は大きくわけて3つに分類され、運動や認知機能を含む「基本的動作能力」、食事や排泄などの生活動作を含む「応用的動作能力」、趣味活動や地域活動への参加を含む「社会的動作能力」があります。
基本的動作能力なら体操やダンスといった軽い運動、応用的動作能力なら食事や着替えなどのセルフケアや物の移動と操作、社会的動作能力なら外出や音楽鑑賞など、さまざまな活動を通して利用者の方が自分らしい生活を送れるようサポートします。人に寄り添い、一緒に考えることで自身の心も豊かになれる仕事です。
必要な資格
専門学校または大学を卒業後、国家資格を取得
3年または4年制の作業療法士養成校を卒業した後、国家試験に合格して作業療法士の国家資格を取得する必要があります。受験者の合格率は8割を超えており、学校でしっかり学べば資格取得の難易度はそこまで高くありません。
向いている人
楽しさと効果を両立させるメニューを立案・実践できる人
リハビリテーションというとつらいものをイメージする人もいますが、作業療法士が行うリハビリは、患者さんが楽しくできるメニューであることが重視されます。気持ちよく取り組めて、効果もあるメニューを考案し、高齢者の方に喜ばれるのが大きなやりがいです。コミュニケーション力と改善意欲、学習意欲が高い人に向いている仕事といえるでしょう。
キャリアアップ
リハビリテーションの専門家として上位資格を目指せる
ポピュラーな上位資格として、社団法人日本作業療法士協会が認定する資格「認定作業療法士」があります。試験がない代わりに講座の受講と事例報告が必要で、要件を満たすのは簡単ではありませんが、それだけ貴重な存在としてリハビリテーションの現場で活躍することができます。
研修・サポート
現場の仕事で経験を積んでキャリアアップ
さまざまな施設でお仕事の経験を積んで、技術を高めていきます。日本作業療法士協会が実施している見学実習・評価実習・総合臨床実習や研修会などに参加して、スキルアップすることもできます。